2023年度から龍谷大学政策学部洲本プロジェクトに企業連携班をつくり、株式会社成田をパートナーに、同社が開発したモバイルポンプユニット「かいぼり君Ⓡ」のPR活動に取り組みました。
株式会社成田は1947年洲本市で創業された淡路島で総合建設サービスを営む企業です。地域のお困りごとを解決する事業として、2017年からかいぼりに着手しました。大量の泥を吸引・排出できるモバイルポンプユニット「かいぼり君Ⓡ」を開発・運用しています。
その威力を体験すべく2023年11月25日(土)、学部生3名と南あわじ市にある竹谷下池へ。淡路信用金庫や株式会社パソナ、洲本市土地改良事務所、株式会社成田の方々と作業に参加しました。
一般的なかいぼりの手順は次のとおりです。①底樋(ため池の底に設置された、泥や水を排出するための管)を抜き水位を下げる、②放水しながら堆積した泥を撹拌、③底樋に泥を流す、④泥を水路に放出、⑤池干し(天日干し)。
今回は、底樋(そこひ)が詰まっていたためかいぼり君Ⓡが出動することに。消防ポンプで放水し固まった泥を剥がしたあと鋤で泥を攪拌しながら柔らかくして、その泥水を吸い込んでいきます。二つのポンプを備えたかいぼり君Ⓡは、一つめのポンプで池の泥水を吸い込み、もう一つのポンプで水路や川に排出。ペットボトルほどの泥のかたまりがあっても問題なし、とてもパワフルな装置です。
数時間の作業後、詰まっていた底樋から水路へ池の水が流れるようになりました。このまま冬のあいだ、池を天日干しすることで水質改善に努めます。
株式会社成田のかいぼり事業をPRするために、洲本プロジェクトの学生がパンフレット「ため池はかいぼり君Ⓡに任せろ!」(印刷A3サイズ)をつくりました。
かいぼり君Ⓡを使えば・・・
■ 底樋が使えなくてもかいぼりができる!
■ 少人数、低予算でもかいぼりができる!
■ ため池の安全管理につながる!
■ 放出した泥は海の栄養分となり海苔の色を良くする!