わたしは”微力”ではあるが、”無力”ではない。
2022年1月。
飲食店の開業やしいたけ農園の継業など、2021年に変化が連続した千草竹原集落。
この集落にある古民家を“ゆっくりと滞在できるところ”へと変えていく「竹原リノベーションプロジェクト」が2021年4月に発足し、約10カ月が経過しました。
●企画・構想の検討を開始した春。
●大学生らとともに一気に片づけを進めた夏。
●コツコツ片づけの毎日が続く秋。
●ついに古民家が変わり始めた冬。
季節が進むごとに、空き家の様子に少しずつ変化が分かるようになってきました。
春。
建物や地域を見渡し、今後の竹原集落に必要な拠点の役割について検討を始めました。
大きな母屋、倉庫、物置など、広い空間をどう活用していくか、有識者を交えながら議論を進めます。
間取りや空間のイメージを組みながら基本構想を作成し、建築士の方に見ていただきながら検討を進めていきました。
夏。
目指す方向性が決まった竹原空き家リノベーションプロジェクト。
その後は荷物の片づけから。
プロジェクトに関わってくれている龍谷大学、京都工芸繊維大学、京都橘大学のみなさんの力を借りて、古民家の片づけを一気に押し進めました。
龍谷大学の学生さんたちと一緒に、古民家の残る残置物を分別をしながら整理を進めました。
京都工芸繊維大学と京都橘大学の学生たちと手つかずだった屋根裏の片づけ。
地域おこし協力隊一人では手が及ばない場所も、みなさんの力で大きく片づけが進みました。
秋。
古民家の屋内や屋根裏から荷物を運び出し、分別をしてからは、コツコツと解体や撤去していきます。
ここからが、大変な仕事でした。
コツコツと分別をして、ごみ処理場へ通う日々が続きました。
金属などは、分別して引き取ってもらったり、大型の粗大ごみはごみ処理場に運び込んで片付ける毎日です。
古民家から運び出された”大量の廃材”も頭を悩ませました。
1人で片付けるには、途方もない物量。
そんな風にも思いました。
とはいっても、手を動かせば少しは前に進む。
そんな思いでコツコツと、廃材の解体を進めていきました。
使える廃材は、分別をして再利用。
解体した廃材は、小さく切って薪にしていきます。
その結果、解体したほとんどの木材が薪になっていきました。
荷物で埋もれていた倉庫は開け、その後地域でのイベントの会場としても使われました。
冬。
片づけが進み、いよいよ古民家の改修も始まります。
工事が安全に進むようにお祓いを済ませ、リノベーションが始まりました。
庭の外構を重機で切り開いたり、玄関の生垣を解体するところから始まりました。
その後は、主に水回りの修繕が進みます。
キッチンは、家具や吊り扉を外し、床板を剥がして解体をスタートしました。
奥の部屋とつながる開口部を一部解体し、床を作っていきます。
石膏ボードや断熱材、ユニットバスなどが入って来ると、一気に姿を変えていきます。
そして…
ここまでリノベーションが進みました。
約10カ月経過してみると、”ガラリ”と見違えるような変化が見られます。
少しずつやってきたことが積み重なり、大きな変化につながっていることがこの10カ月で分かりました。
引き続き、竹原の古民家のリノベーションプロジェクトをよろしくお願いします。
わたしは”微力”ではあるが、”無力”ではない。