大学生が”地域”に力を与えてくれる。
2021年7月10日。前日の雨で蒸し暑さが増す竹原集落に1台のバスが到着しました。
“地域”と”大学”が連携をして地域課題の解決などを目指す「域学連携」事業で2013年から竹原集落とつながる龍谷大学政策学部のみなさんです。
感染症対策を実施の上、学生のみなさんが竹原集落でフィールドワークを行いました。
・あわじ花山水のあじさいの素敵な景観づくり
・原木しいたけの栽培方法
・開業予定の飲食店のお話
・協力隊員が活動中の古民家の片づけ
・小水力発電の見学
・集落の豊かな自然との触れ合い
・地域が目指すVisionづくりのお話
地域の方からの説明を熱心に聞き入る学生たちの姿がそこにはありました。
1日かけて竹原集落全体を見学したり、地域の方たちとの意見交換を通じて地域の理解を深めていきました。
そして今回、フィールドワークの中で学生のみなさんの力をお借りしました。
本プロジェクトの「リノベーション予定の古民家」を含む拠点の片づけ作業を、龍谷大学政策学部のみなさんと共に行います。
古民家や倉庫内にはまだたくさんのモノがそのまま置かれている状況であり、地域おこし協力隊員一人では、撤去に時間がかかります。
運び出すエリアの分担やごみの分別方法について共有した後、学生と先生、地域おこし協力隊総勢14名で1時間ほど作業を行いました。
大学生の力で、古民家の物置からどんどんとモノが運び出されていきます。
物置には本当に様々なものが残されていました。
「これって何ゴミですか?」
「これはどうします?」
「こんなものありました!」
学生たちから声をかけられて見てみると、驚いてしまうようなものまででてきます。
立派な食器類やコーヒーカップなどの食器類もたくさん出てきました。
かなりの数の食器がありましたが、1つ1つ丁寧に整理していただき大変助かりました。
搬出先の倉庫では、分別作業とモノをまとめる作業を分担して実施してくれています。
1日の中の1番暑い時間帯の中で、一緒に汗だくになりながら作業を進めてくれる学生たち。
これまで一人で作業を続けてきたので、気の遠くなる物量を前に手が止まる時もありました。
こうして大学生と一緒に大勢で作業をすることは単純に作業量が増えるだけではなく、心理的にも”楽しく”コトを進めることができるのだなと、とても勉強になりました。
1時間も作業をするとほとんどのモノを物置から搬出することができ、見違えるような光景でした。
今後、地域の集会所などになる予定の本拠点。
その拠点づくりのスタートとして、彼ら彼女らに背中を押してもらうことができました。
いくつもの課題が山積している本プロジェクトですが、たくさんの方の力を借りながらも少しずつ前に進めていきたいと思います。
*龍谷大学政策学部ではPCR検査を導入しており、フィールドワーク参加者全員がPCR検査を実施し、陰性が確認された学生のみ参加しております。