2013年に総務省の域学連携事業の採択を受けた龍谷大学の学生が1カ月間の洲本市でのフィールドワークを通して、大森谷集落の住民の暖かさや都会には無い美しい原風景に触れた。その一方で高齢化に歯止めがかからないことを含めた担い手不足やそれに伴う景色の消滅などの課題があることも知った。
これらの課題や魅力に触れたことをきっかけに龍谷大学在学中の12名で自治組織Rijinを設立。
これまでの授業という枠組みを超えて、自分たちなりの方法で地域と繋がり直し、通い続けたいというメンバーの思いから設立に至った。
設立後は「集落の風景を100年後まで残す」ことを目標に学生と地域住民の協同による地域での活動が始まった。
地域での情報共有や地域内の再発見を目的とした地域内広報誌「Rijin 通信」の発行や
集落内の若年層や子供をターゲットとして集落内のお米を使用したオリジナルおにぎり開発イベントなどを開催するなど地域内の交流を深めた。
そして、大森谷集落の中での賑わし役を担当する半村民として活動を継続・拡大してきた。
また、2016年には、島外メンバーでのみ構成されていた「Rijin」から地域の若手住民を巻き込んだ自治協議会である「大森谷里山保全隊Rijin」を再編。
活動の重点を「地域交流」から「地域経営」に移行し地域の賑わし役から担い手へと役割が変わっていくようになる。
淡路島で2番目においしいと言われる餅米を使ったみたらし団子の開発・販売や、
地域の文化を学ぶ為の大学生向けのスタディーツアーの開催などの活動を行い、
経済的、人的に集落を豊かにするための活動を継続している。