これまで8年間を振り返って、大森谷集落では関係人口の先駆けともいえる大森谷ファンと地域住民による様々な取り組みが行われてきた。
そして大森谷集落にはその取り組みを通して島外に住む大森谷里山保全隊Rijinのメンバーが発見してきた数々の資源がある。
伝統行事ではため池の管理を目的として泥を聞き出す「かいぼり」や五穀豊穣を願った春祭りでの獅子舞など都市部ではあまりない風景にはいつもワクワクしたし、四季によって表情を変える日本の原風景である棚田や里山を見て何度も心を動かされてきた。
こういった、行事や風景といった大森谷の「文化」をもっと多くの人たちと楽しみながら共有できないかと考えている。
例えば先述したかいぼりも、従来は農業用ため池の管理として農業従事者が仕方なくやる行事であった。
しかし、池底にたまった泥を掻き出す為に池水を全部抜いてみたり、半身ほどもある鯉を大勢で捕まえたり、ヘドロの中までズンズン入って動けなくなったりと実にエキサイティングな側面もある。
このような集落に昔から残る尊重すべき「文化」に僕たちなりのエッセンスを加えてアップデートした大森谷集落の新しい「文化」をこれから生み出したい。
行事、風景、農産物など地域で「遊ぶ」余地はまだまだある。
是非一緒に新しいおもんだに文化を体験しませんか??