竹原集落も昔は大勢人が住んでたけど、高齢化したり、後継ぎがおらんかったり、ダムに沈んだりしてずいぶん寂しくなってもうた。今は4世帯8人やで、平均年齢75歳や! 限界集落みたいなもんやけど、やっぱりわしらが生まれ育った村はいつまでも残したい、そう思ってる。その一心で仕事を早期退職して、観光農園「あわじ花山水」を手作りでコツコツと作ってオープンしたんや。お客さんが竹原に大勢来てくれたら賑わうし、ひょっとしたら移住しようっちゅう人がおるかもしれん、てな。
2012年、なんかおもろいことできへんかなーと考えとって、地域を流れる清流竹原川の水の流れを使って、水力発電ができないかと思いついてん。んでそのことを相談したんが、役所で新エネルギーを担当しとった「はじめくん」や。彼は水力発電のことを勉強しに龍谷大学が開催しとった「再エネ塾」いうのに通い始めてなあ。そのご縁でなんと!龍谷大学や九州大学の水力発電調査チームが竹原に来てくれるようになったんや。大学の先生や学生と何か一緒に考えたり作ったりするのは、このときが始めてやったかな? 今振り返ってみると、この2校とつながれたことが、洲本市で実施してる「域学連携事業」の原点になったんや。今も続くこの事業の生みの親みたいなもんやで、わしは(笑)